掛け時計がもうひとつ欲しくなり、店頭に赴いていろいろと見ていたのですが、これが一番カッコイイ! と思ったセイコーの「KX624W」が、電波非対応の普通のクオーツ式でした。しかしセイコーの掛け時計なら、電波対応ムーブメントに交換できるのでは? と思い、とりあえず買って帰ってきました。
以下の改造は自己責任です
コスト的に特別なムーブメントを用意するはずがなく、搭載されているムーブメントは標準的なサイズのセイコー製のものでした。この時計は秒針を省いたデザインで、分針がシャフト先端の秒針取り付け穴を覆っている形ですが、以前やったのと同じような感じで、交換予定だった電波ムーブメント(HD-1688)のシャフトに問題なく装着できました。


ただ、標準のムーブメントのシャフトの「長さ」は先端まで8mmとけっこう短めなので、電波ムーブメントでシャフトの短いものを選んでも、結構飛び出すと思います。私はというと、以前間違って購入し余らせていたシャフトの長い電波ムーブメントを再利用できないかと考えていたので、スペーサーを作り、ムーブメントを1cmほど後ろに下げた状態にして、シャフトの突出量を調整して搭載することにしました。それでも文字板からけっこう出てしまいましたが、なんとか収まった形です。
ちなみにムーブメントの厚さ自体が1cmなので、ムーブメント1個分うしろに下がっている状態です。時計が奥行きに余裕のあるデザインで助かりました。けっこう強引な手法で、他人に紹介するような状態ではないですが(笑)、自宅で自己責任で使っている分には問題ないだろうという塩梅です。



なんかカッコイイ「KX624」
「KX624W」は2025年6月に発売されたようで、約1年前なのでかなり最近の製品ということになります。セイコーからの説明は「コンパクトな空間に合うシンプルで普遍的なデザインの掛置兼用時計」という一文のみです。
直径約20cmのサイズ感で掛置兼用というのは比較的珍しいタイプで、“置”のための奥行きのあるデザインが独特の存在感につながっています。形は違いますが、サイズ感や設備時計のような“飛び出し感”は、“バスクロック”こと「KS474M」(現KX816M)に近しいものがあります。

個人的には“シンプルで普遍的なデザイン”という部分にけっこう並々ならぬものを感じました。時計に限ったことではないですが、アラビア数字の大きさをはじめとして、あらゆる要素のバランスが少し変わるだけで、真面目に見えたりカジュアルに見えたりと、雰囲気が一変します。この時計の実物を店頭で見たときの第一印象は「業務用……ではないよね……」みたいな、“シリアスめのデザインだな”ということです。
とはいえ、アラビア数字が大きすぎないので、学校や公共施設用というほど実用一辺倒な雰囲気はありません。いや、駅とかに設置されていてもまったく違和感のないデザインだとは思いますが(笑)。これ以上アラビア数字が小さいとカジュアルな雰囲気が出てきますし、なんというか、とても絶妙なバランスを突いているのではないかと思います。
そうした要素を地味に支えているのが、SEIKOのロゴ以外を排したかなりシンプルなデザインです。さらにこの時計には秒針もありません。電波ムーブメントに交換して秒単位で正確になるのに秒針がないなんて! ……とはいえ、数カ月後も秒単位で正確なままであることと、秒まで確認できることは、冷静に考えれば別の要素です。私が今回この時計を設置しようと思っている場所は、ほかに時計がたくさんあって秒はそちらで確認しているので、秒針がなくても問題ない環境です。ちなみに交換した電波ムーブメントの分針は10秒単位でピクッと動くので、しばらく見ていれば秒を把握できます。
なお、ロゴも排したシンプルでバランスのよいデザインの掛け時計としては無印良品の製品が存在するのですが、電波対応ではないことや、ムーブメントがシチズン(RHYTHM)製で、世間に流通している電波ムーブメントに置き換えてもシャフトへの針の取り付けが難しい(サイズや秒針の形状が合わない)という問題があり、“電波ムーブメントへの交換ありき”では購入候補から外しています。

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